もう過去の逸材?サンチョの騒動まとめ
ジェイドン・サンチョ。2000年生まれで若くから才能を評価され、
いずれはイングランドを代表する選手と期待されていた彼はもういない。
2023年9月に引き起こされた「スケープゴート」問題。
しかし、トラブルを起こしたのはこれが初めてでは無い。
そんなサンチョの一連の流れについてここではまとめる。
Embed from Getty Imagesサンチョの経歴
Embed from Getty Images2015年、14歳でマンチェスター・シティの下部組織へ入団する。
そして2017年にはそこでの才能が評価され、イングランド人では珍しくドイツのドルトムントへと渡った。
さらに同年に移籍したデンベレが着用していた背番号「7」を継承した。
ドルトムント時代では、現マンチェスター・シティ所属のアーリング・ハーランドと息の合ったコンビを組み
大活躍を見せていた。
その活躍もあってサンチョは2021年にユナイテッドに移籍した。
このとき、まだ21歳のことである。
移籍金は7,300万ポンド、当時のレートで日本円約109億円という巨額な額であった。
少し前までは、加入のタイミングが悪く不遇であったと感じたこともあった。
ユナイテッドは長く続く混乱期の真っ只中であり、選手同士の一体感は当時のシティやリヴァプールとは比べ物にならないくらい物足りなかったときだ。
そんな若くから活躍を見せていたサンチョはもちろんイングランド代表としてもプレーした。
2019年には18歳という若さで代表初ゴールも記録した。
2021年、UEFA EURO 2020決勝では延長後半間際に途中出場、PK戦では4番目のキッカーとして舞台に立ったが
3人目のマーカス・ラッシュフォードに続いてシュートを防がれた。
5人目のキッカーのブカヨ・サカのシュートも防がれ準優勝となった。
このとき、PKを外してしまった3人には人種差別の含んだ非常に許し難いヘイトも向けられた。
ユナイテッドでの活躍は?
ユナイテッドではカップ戦も含めて3年間で62試合に出場、10ゴールを記録している。
その中にはユナイテッドを上昇気流へともたらす2022-23シーズンのリヴァプール戦でのゴールなど
印象深いものもいくつかある。
チームとしてのプレーという連携は多く見られず、プレミアリーグのフィジカルの強さに苦労していたが
個人技術の高さはオンザボールの時には輝いていた。
まるで足にくっついているようなドリブルに目を惹きつけられたサポータもいることだろう。
私も、サンチョがボールを持てば何か起こるのではないか。とワクワクしていた頃もあったのは間違いない。
メンタル問題で表舞台から消えた日々
イングランドでは若手の台頭が凄まじい。
サンチョは若手の希望とされていたイングランド国内の目はすでに
サカ、フォーデン、マウントらに向いていた。
ユナイテッドで思うような結果を残せず焦っていたであろう、今からちょうど一年前の2022年10月、
W杯直前の4試合を体調不良を理由に欠場した。
サンチョのいないイングランドはベスト8で敗退となった。
イングランドの仲間がカタールで戦っていた間、サンチョは一時行方不明に。
その間に実はオランダへと渡っており、テン・ハグ監督が「フィジカルとメンタルの問題が掛け合わさっていて、いつ戻れるかわからない」とコメントを残した。
インスタグラムに掲載していた写真を全て削除し、アイコンは真っ黒に。
なんとも病み期の代表とも言える行動だった。
しかしテン・ハグ監督はそんなサンチョを見捨てることなく待っていた。
我々が知らないサポートもあったのだろう、
2023年2月にはプレミアリーグに復帰することができた。
Embed from Getty Images今シーズン開幕前のプレシーズンマッチではワントップでも起用され
ユナイテッドの新たなオプションとして期待されていた。
いや、期待されていただけだったのかもしれない。
スケープゴート?根深い問題へ
いろいろありながらも、ユナイテッドで新たなスタイルを模索していると思っていた。
ところが若くから期待されたサンチョをおそらく我々がユナイテッドで見ることはもう無いだろう。
23-24シーズンのプレミアリーグ第4節アーセナル戦に彼はベンチ外となった。
試合後テン・ハグ監督は記者会見で
「トレーニングの姿を見て判断した。ユナイテッドでは毎日求められるレベルに達しなければいけない。」
とサンチョの練習に対する姿勢に不満を見せるコメントした。
このときはそこまで大きな問題だとはイングランド中も思っていなかっただろう。
しかしこの指揮官に対する発言の直後サンチョ自身がXで(旧Twitter)で
「事実とは全く異なる。今週僕はトレーニングで本当に上手くやってきた。僕は長い間スケープゴートにされているしフェアじゃない!」
と述べた。ここから騒動が大きくなり始めた。
指揮官との溝は埋まるはずもなく、サンチョについてコメントもほとんどしなくなった。
もちろん試合に出ることはない。
しまいにはある報道で「サンチョはユナイテッドのトップチームの食堂を利用禁止、代わりに食事はキャリントンの通路を渡って反対側に行き弁当箱で運ばれている」
という扱いを受けているとも。
これは流石にオーバーキルな気もしなくもないが笑
![ゆなこぞ](https://unitedkozo.com/wp-content/uploads/2023/11/IMG_2084.jpg)
SNSで気持ちのままに何かを発するとろくなことは無い。
今でいうあやなんのようにね。
最後に
巨額な移籍金で加入したサンチョ。
みなさんは彼についてどう思っていますか?
私は本当に残念な気持ち。
ユナイテッドで活躍する姿は99%見れないでしょう。
ロマーノ氏によれば1月に移籍することは間違いないだろうとのこと。
でもまだ若い。
あのグリーンウッドだって復活している。
新天地で活躍することを願う。もちろんユナイテッドの選手には迷惑は掛けないでほしいが。
(ちょっと厳し目に締め括るとする。)