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FFPって結局なに?ユナイテッドも他人事ではない!?

unitedkozo

先日、エヴァートンがFFP違反(230億円損失)で勝ち点マイナス10ポイント。

という衝撃的なニュースが飛び込んできました。

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それにより、お隣のクラブがザワザワし始めましたね。

FFPという言葉はなんとなく知っているけど
結局どういうルールなの?とふわふわしている方に向けて今回は書きます。

FFP(ファイナンシャルフェアプレー)って?

さて、それではFFPについて説明してきたいと思います。

FFPとはフィナンシャルフェアプレーの略のことで、

簡単にいうと自分たち(クラブ)で頑張って稼いだ「チケット代、スポンサー料」などのクラブ収益を超えたお金を使って

選手を獲得、乱獲してはいけないよ!というルールです。

これはUEFAが2009年に作り、2011年から始まりました。

そしてこれに反して、いわゆる赤字をして選手を獲得することはペナルティを課せられるのです。

ゆなこぞ
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もちろん会長がポケットマネーでお金出すのはダメですよ!!??

例えば、チャンピオンズリーグ出場権剥奪や、罰金、そして勝ち点剥奪など。

名前の通り、フィナンシャル(財政)的にフェア(公平)でフットボールをやろうよ。というわけです。

なぜこうしたルールを設けたのかというと

赤字を無視して選手の補強を行い、最終的にクラブの財務状況が悪くなり、経営難に陥るクラブが出てこないようにするためです。

ゆなこぞ
ゆなこぞ

減価償却という知識も必要となりますがこれは後ほど紹介しますね!

実際に、制定当時にはフィオレンティーナ、ナポリ、ハマーズなどが経営難と陥っていました。

マンチェスター・シティはなんで騒いでいる?

FFPの大枠を理解したところで

お隣のシティさんはなんでざわついているのでしょうか。

マンチェスター・シティは2008年にアラブ首長国連邦のグループ会社に買収されました。(油まみれになりました。)

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そしてそのオーナーがポケットマネーで選手を獲得したとして2020年から2年間欧州カップ戦大会出場の禁止処分を受けました。

ところがこの判決にスポーツ仲裁裁判所の決定は、判決撤回、罰金処分のみ。

という流れがありました。おそらくデ・ブライネと同じだけの給料をもらっていると言われている凄腕弁護士の力でしょう。

しかし2023年にプレミアリーグが調査を実施したところ2009年から約9年間(約115件)にわたり違反があったと発表しました。

この正式な判決はまだ下っていません。

つまり奴らは、チケット代(あんまり満席にはならない?)やスポンサー収益(これはめっちゃありそう)にプラスして油まみれのお金をプラスして選手を獲得。そしてFFP違反にならないように隠蔽してるというわけです。

この違反が正式に認められれば4部降格?11部降格?と噂されています。

エヴァートンの事件をトリガーとしてシティについても調査が加速するのではと言われています。

ちょっと、言葉が悪くなってしまいましたね。気をつけます。

チェルシーによってルールが変更された!?

FFPを語る上で、チェルシーの例も忘れてはいけません。

結論から言うと、チェルシーは現オーナではFFP違反は行っていないようです。

チェルシーはシティと同じようにオーナーに石油王を持っており近年、選手の乱獲を行なっていました。

しかしある方法を使ってFFP違反とならないようにしていました。

それが「減価償却」という財務方法です。

この記事で細かく説明する必要はないと思うのでざっくりといえば

莫大な契約金を契約年数で割ることで1年にかかったお金を少なく見せることができるのです。

例えば、ムドリクの契約金は約140億円でしたが、8年という長期契約を結んだため財務上は年間で140/8=約17億円と見積もられるわけです。

当時はこれで良かったのですが、

UEFAが、長期契約しまくればくぐり抜けられちゃうじゃん。
ということで契約金を割るのは最長で5年までね。と、2023年7月からルール変更しました。笑

チェルシーも実は今ピンチ

さて、チェルシーは現オーナーは減価償却を使ってFFP違反をしていないと話しましたが、実はピンチです。

イギリス『ガーディアン』によると、チェルシー前オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏は

10年間にわたって代理人や関係者に数千万ポンド相当を支払うため、自身が保有する国外の会社を使用していたことが発覚。

その中には、エデン・アザールの代理人や元指揮官アントニオ・コンテの関係者が含まれ、ウィリアンやサミュエル・エトーの移籍への関与も疑われているようです。

これが認められたら勝ち点剥奪もあり得るそう。

ユナイテッドも他人事じゃなかった!?

他のチームについて紹介してきましたが

このFFPはユナイテッドも他人事ではありません。

今年の7月にユナイテッドは2019年から2022年までの会計年度における「軽度の損益分岐点赤字」を理由に、30万ユーロ(4700万円)の罰金を言い渡され、罰金処分を受けていました。

つまり少し赤字が出たために罰金が科されました。

ゆなこぞ
ゆなこぞ

よく考えたら、赤字のクラブに罰金って鬼だな笑

まとめ

今回はよく耳にするFFPの基本的な考え方について紹介しました!

クラブの財務状況などは公表されていたりもするので

詳しく調べようと思ったら結構わかるみたいですよ!

さあ、お隣のクラブはどうなるでしょうかね。

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ゆなこぞ
ゆなこぞ
SE/ブロガー
現在、IT企業で働きながらブログに挑戦中
・イギリスマンチェスターに生まれる
・理系大学院卒業
・IT企業の社会人2年目として働く
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